豊田自動織機は17日、仏ファンドのロンシャン・SICAVから受けていた自社株買いなどの株主提案が取り下げられたと発表した。豊田織機は同日の取締役会で提案の取り下げに同意することを決議した。同社は「企業価値向上への取り組みに対する方向性が評価された」としている。

豊田織機はロンシャンから5000億円を上限とした自社株買い、資本効率改善に向けた取り組みの開示など計3件の提案を受け取ったと10日に発表していた。豊田織機は提案に反対していた。

一方で豊田織機は1年間で1800億円を上限とする自社株買いを実施するほか、2027年3月期までの3年間の株主還元額を合計約7000億円とする方針を示していた。24年3月期に4.6%だった自己資本利益率(ROE)を27年3月期〜28年3月期ごろに6%に高め、中長期では8%を目指すとしている。

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