髪の毛は暗い色で、ピアスやネイルは禁止――。いかにも日本らしいこうした職場の取り決めは、徐々に減っているようです。派手な見た目を不快に思わない人が増えています。レジに椅子を置き、座りながら接客するスーパーもあります。誰もが働きやすい職場づくりを企業が模索しています。(内容や肩書などは掲載当時のものです)
ビジネス・クリップ 「ビジネス・クリップ」は日々の記事の中から、ビジネスパーソンに役立つ実践的で、読まれたものを集めたコンテンツです。保存して後から読んでも、移動中に斜め読みしても。あなたのビジネススキルの向上にお役立てください。若者もシニアも働きやすい環境に
首都圏・北関東でスーパーを展開するベルクは、レジに作業用の椅子を置いています。きっかけは社員が米国のスーパーを視察したことです。欧米のスーパーのレジ係は座るのが普通です。人手不足の中、シニアも含め働きやすい環境を作ることは不可欠です。
ディスカウント店「ドン・キホーテ」は従業員の髪の色の規制を撤廃し、応募者が3割増えました。髪の色を自由化した草分けはスターバックスコーヒージャパン。自分らしさを保ったまま働く方が、前向きに仕事ができる。こんな声があります。
- ・座ってレジ接客、人手不足解決に スーパーのベルクなど
- ・レジ業務中座れるイス マイナビ、ABCマートに試験導入
- ・レジ係は座って接客しよう 中園直子氏
- ・私ハデ髪、だから接客元気 消費者の7割「抵抗ない」
- ・ウエルシアHD、髪形やピアス自由に 従業員6万1000人
- ・レゴランドは金髪もネイルもOK 多様性重視で働きがい
カスハラにはAIで対応
顧客の迷惑行為「カスタマーハラスメント(カスハラ)」が増えています。専門家は、ミスを許さない不寛容な社会になっていることが背景にあると指摘します。一部で怒りの沸点が下がっているようです。
コールセンターなどでは、怒った客の対応をすることが従業員の大きなストレスとなります。ソフトバンクはこのほど、人工知能(AI)で客の通話音声を穏やかなトーンに変換する技術の事業化を目指すと発表しました。2025年度中の事業化に向けて、東京大学と研究開発や検証を進め、他の企業に提供することを想定しています。
- ・怒る客の声、AIで穏やかに ソフトバンクがカスハラ対策
- ・「カスハラ対策」企業に義務付け 厚労省、法改正調整
- ・「カスハラ」見逃さない 社員守る仕組み、企業で広がり
- ・「カスハラ」被害、後絶たず コロナ禍で増加も
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