香港の投資ファンドのオアシス・マネジメントは20日、北越コーポレーションが公表した大王製紙株の削減方針について「具体性を欠く」と批判する声明を発表した。オアシスはこれまでに大王株の売却を求めてきたが、提案の時点から大王紙株の株価が50%以上下落しており、今は適切なタイミングではないと指摘した。
北越コーポと大王紙は15日、戦略的業務提携の契約を結んだと発表し、北越コーポは大王紙株を必要な範囲で削減すると明らかにした。オアシスは業務提携を強化と同時に資本関係を縮小させる事例を見たことがないとし、「期待外れに終わることが確実な、達成できない目標」と主張した。
オアシスは北越コーポ株を約18%保有する大株主。6月に予定している北越コーポの株主総会に向けて、オアシスは岸本社長や社外取締役4名の解任を要求し、新たに社外取締役候補者5人を提案するとしている。
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