パリサーは京成電鉄にOLC株の保有比率を15%未満に減らすことを求めている

京成電鉄は20日、東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランド(OLC)株の一部売却を求める英投資ファンドのパリサー・キャピタルの株主提案について、反対する意見を発表した。京成は「OLC株は中長期的な企業価値向上のために必要な大型投資の原資になり得る」ことなどを理由に挙げ、短期的な売却を求めるパリサーに反対している。

同日の取締役会での独立社外取締役5人を含む取締役全員一致の決議により株主提案への反対を表明した。京成は、巨額な投資が必要となる場合には、資金調達手段の選択肢の一つとしてOLC株の有効な活用を検討することが必要としたうえで、パリサーの提案について「OLC株を短期的に売却して保有比率を15%未満にすること自体が目的化されている」と主張した。

パリサーは4月、6月27日開催予定の定時株主総会に向けて、OLC株の一部売却を求める株主提案を出していた。

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