九州電力の通信子会社QTnet(福岡市)は、生成AI(人工知能)を企業や自治体向けに使いやすくしたサービスで新たに機能を追加した。利用できるAIモデルを2倍に増やしたほか、回答を引き出す際のプロンプト(指示文)を場面別に用意することで初心者でも簡単に扱えるようにした。

提供するAIモデルはこれまで米オープンAIの「GPT-4」など3つだったが、新たに米グーグルの「ジェミニ1.5Pro」、米アンソロピックの「クロード3ソネット」、オープンAIの「GPT-4ターボ」の3つを追加した。契約者はすべてのモデルを使える。

AIとのチャットに入力するプロンプトを自動で提案する機能も搭載した。文章の校正やアイデア出し、プログラミングなど、求めるシーンに合わせて40種類以上のテンプレートを用意した。利用するAIモデルは特性に合わせて自動で選択する。従来はAIに対する命令や回答内容の条件を打ち込む必要があり、初心者にはハードルが高かった。

QTnetは2023年10月から生成AIの利用支援サービス「QT-GenAI」の提供を始めた。ウェブブラウザーから利用でき、対話アプリのような画面上で知りたい内容を入力するとAIが回答する。すでに試用を含め30以上の企業・自治体で利用実績があるという。

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