東京電力ホールディングスは15日から柏崎刈羽原子力発電所(新潟県)7号機へ核燃料を運び込む作業を始める

東京電力ホールディングス(HD)は15日、柏崎刈羽原子力発電所(新潟県)7号機の原子炉に核燃料を搬入する作業を始めると発表した。午後4時ごろからを予定する。完了すれば原子炉は約7年ぶりに再稼働できる状態に移行する。

同日、原子力規制委員会が東電が提出していた作業計画などを認めた。東電は15日午後4時ごろから作業を始める。同社は「課題などが見つかれば立ち止まり、必要な対策を講じるなど、一つひとつの工程を着実に進めていく」とのコメントを発表した。

まず原子炉と隣り合う燃料プールから核燃料872体を運び入れる。過去の実績では搬入に2週間ほどかかっていた。作業は全て水中で行い、核分裂反応がおきないよう制御する装置も入れて進める。完了後は安全装置の機能の確認などもする。

検査も含めると、早ければ5月中に全ての作業が終わる見通しだ。原子炉は通常なら1〜2カ月で再稼働できる状態になる。ただ東電は新潟県から再稼働への同意を得ておらず、稼働の時期は「未定」(同社)としている。

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