人材と資金の両輪でライフサイエンス企業を育てる(22日、盛岡市)

岩手県の医工連携団体TOLIC(トーリック、盛岡市)の片野圭二代表幹事は22日の共同記者会見で、15日発足したTメンターズ(盛岡市)について「日本はスタートアップ企業が育たないと言われるが、岩手方式で応援していきたい」と語った。片野氏が社長の同社はTOLIC加盟企業からスタートアップ企業へメンター(先生役)を派遣する。

地域ファンド、FVC Tohoku(盛岡市)の小川淳社長は「(従来のファンドがあまり出資しない)アーリー・ミドルステージのスタートアップに投資したい」と述べた。同社は「Tohokuライフサイエンス・インパクトファンド」を無限責任組合員として15日に立ち上げた。

TOLIC企業が入居するヘルステック・イノベーション・ハブ(HIH、盛岡市)

Tメンターズの人材、インパクトファンドの資金が車の両輪となり、東北地方のライフサイエンス企業の育成・支援を進める。

ものづくりスタートアップはエンジニアや研究者が起業することが多く、一般的に経営経験は浅い。Tメンターズはメンターを派遣するだけでなく、各種相談にも応じる。今後3年で10社程度の企業支援をめざしている。

22日の会見にはインパクトファンドに出資した盛岡市や岩手銀行、北日本銀行、東北銀行の関係者も出席した。

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