日本政策金融公庫がまとめた2023年度の茨城県内の事業者向けの創業融資実績(創業前と創業後1年以内)は22年度比10.6%増の335件だった。創業前融資は9.0%増の219件と3年連続で増え、新型コロナウイルス禍前の19年度(241件)の水準に起業意欲が回復しつつある。創業融資総額も11.1%増の17億円だった。
創業前融資実績を年代別にみると、「30代」(68件)と「40代」(77件)で全体の6割以上を占めた。実績は少ないものの「20代以下」が33.3%増の28件、「50代」が25.9%増の34件と高い伸びを示した。業種別ではコロナ禍で落ち込んだ「飲食店、宿泊業」が26.7%増の38件に増えた。
日本公庫水戸支店の担当者は「コロナ後の社会経済活動の正常化に伴い、就職や転職よりも起業を選択する層が徐々に増えているのではないか」と分析する。
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