道路の舗装工事大手のNIPPOは22日、高速道路や空港の舗装工事で設計にない再生材料を含んだアスファルト合材を使用していた問題について、184件の工事のうち少なくとも33件で再生材料の混入が確認できたと発表した。組織的な関与や指示は否定しているが、外部の弁護士を招いた調査委員会を立ち上げ検証する。

国土交通省や東日本高速道路などから発注された工事を調査したところ、設計で指定されていない使用済みの再生材料を使っていたことが2月下旬以降に判明し、社内調査を実施していた。

対象工事184件のうち、再生材料が混入していたのは33件で、108件では混入がなかった。データを確認できなかった工事と調査結果が出ていない工事がそれぞれ15件と28件だった。「当面の使用における安全性には直ちに問題があるわけではないものと考えている」(NIPPO)としているが、外部からの弁護士や専門家を招いた技術検証委員会を立ち上げ、試験を実施する。

混入の原因について社内で聞き取り調査をしたところ、再生材料を使った製品とそうでない製品は見た目で区別がつかなかったためで、組織的な指示や関与はなかったとしている。外部の弁護士らでつくる調査委員会を設置し、7月末をメドに結論を報告するという。

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