日本音楽著作権協会(JASRAC)の、2023年度の音楽著作権収入(使用料)は、前年度比6.3%増の1371億6729万円で、過去最高を更新した。

主なジャンル別では、定額制の音楽配信(サブスクリプション)やYouTubeなど「インタラクティブ配信」が前年度9.1%増の487.2億円と全体をけん引。インタラクティブ配信は2015年度頃から増加傾向にあったが、コロナ禍以降、社会全体のデジタル化・オンライン化が追い風となり、サブスクや動画配信の利用が増加している。演奏等(ライブ・コンサートなど)も開催件数の増加などで13.8%増の約237.2億円と好調だった。

23年度にJASRACからの著作物使用料の分配額が最も多かった作品は、テレビアニメ『【推しの子】』オープニング主題歌として23年4月にリリースされたYOASOBIの「アイドル」。人気は日本にとどまらず、23年6月10日付の米ビルボード・グローバル・チャート“Global Excl. U.S.”では、日本語歌唱の楽曲として初の首位を獲得。ストリーミング累計再生回数は史上最速で6億回を突破。リリース後短期間でインタラクティブ配信やカラオケを中心に幅広い分野で利用されるメガヒットとなった。

2位はHoneyWorksの『可愛くてごめん』。ダンス動画が話題となり、SNSを中心にZ世代からの爆発的な支持を得た。ストリーミング累計再生回数は1億回、TikTokの総再生回数は1.5億回を突破し、カラオケでも多く利用された。

著作権料の分配額TOP10(国内作品)

作品名 アーティスト
1 アイドル YOASOBI
2 可愛くてごめん HoneyWorks
3 閃光 [Alexandros]
4 天才バカボン アイドル・フォー
5 Subtitle Official髭男dism
6 シンデレラガール King & Prince
7 ミックスナッツ Official髭男dism
8 ワンピースBGM
9 元気を出して 竹内まりや
10 夜に駆ける YOASOBI

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。