イオンはタスマニア牛の新商品を50品目投入する(15日、東京都千代田区)

イオンは15日、オーストラリア南東部のタスマニア島で生産した牛肉を使った50品目の新商品を順次発売すると発表した。例年は10品目を販売していたため、5倍になる。イオンは1974年から直営牧場を運営して今年で50年になる。2025年2月期のタスマニア牛肉の売上高を前期比6%増の100億円を目指す。

タスマニア牛肉は成長ホルモン剤などを使わず広大な芝生と自然の飼料だけで育てるのが特徴だ。新商品はプライベートブランド(PB)で中〜高価格帯の「トップバリュ」と有機生産品の「グリーンアイ」の2ブランドで投入する。サイコロ状に切った「手仕込みローストビーフ チョップドカット」は独自のスパイスで低温調理し、赤身肉の柔らかい特徴的な繊維質を感じられる。価格は110グラムで1058円だ。

そのほか、冷凍の「ハンバーガー手作りキット」(2138円)や、塩漬けのすね肉「コーンドビーフ」(50グラム、537円)など購入後にすぐ食べられる商品を中心にそろえる。

タスマニア牛は赤身でも柔らかい肉質が特徴だ(15日、東京都千代田区)

15日に都内の説明会でイオントップバリュの土谷美津子社長は「気軽に、簡単に、もう一度牛肉のおいしさを体感してもらいたい」と話した。30代前後のミレニアル世代や1990年代半ば以降生まれのZ世代、シニア層をターゲットに商品を開発する。

1974年から運営する牧場では、2500万平方メートルの広大な土地で約9000頭を飼育している。イオンは25年2月期で前期比2%増の1万6500頭分のタスマニア牛肉を輸入し、売上高は100億円を目指す。

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