キヤノンのフラットパネルディスプレー(FPD)露光装置の新製品(イメージ)

キヤノンは27日、液晶などのディスプレー製造装置の新機種を6月上旬に発売すると発表した。自動運転などの普及で高精細なディスプレーの需要は増すとみられる。一度の露光で光を当てる範囲を広くし、より効率的に生産できるようにした。

フラットパネルディスプレー(FPD)露光装置の新製品「MPAsp-E1003H」を発売する。価格は非開示。

自動運転技術や電気自動車(EV)が普及すれば、ナビゲーションなどを表示するディスプレーの重要度が増す。薄型で軽く、スマートフォンのように高精細に表示できるディスプレーを製造するニーズが高まるとみている。

キヤノンは自社の露光技術を生かした新製品で、既存顧客の買い替えや新規投資の需要を取り込む。

FPD露光装置は、世界でキヤノンとニコンのみが手掛けている。キヤノンの新製品はスマホなどの中小型ディスプレーの製造に使う「第6世代」と呼ばれるガラス基板に対応している。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。