ゆうちょ銀行はスパイラルキャピタルと組んで地域活性化につながるサービスを手がけるスタートアップの資金調達を支える(15日、東京・千代田)

ゆうちょ銀行は15日、新興企業に出資するコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)を新設したと発表した。投資規模は100億円で10年間運用する。地域経済の活性化につながるサービスを提供するスタートアップの資金調達を支える。

ファンド名は「リージョナルイノベーションファンド」。地方企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を支援する新興企業や、大学発ベンチャーを出資先として想定する。ファンドの運営はテック企業への投資に強いスパイラルキャピタル(東京・港)が担う。1件あたりの投資額は1億〜10億円を見込む。

15日は第1号案件となるスタートアップ2社への出資も発表した。オープンイノベーション支援のeiicon(エイコン、東京・港)と、就労困難者支援のVALT JAPAN(ヴァルトジャパン、東京・千代田)に出資する。

今回のファンドは2030年度までに1兆円規模を投資するゆうちょ銀の成長戦略の一環で設立した。23年には観光関連企業に出資するファンドなどにも参画。分野ごとにノウハウを持つ企業と組み、スタートアップなどへの投資に力を入れる。

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