オイシックス・ラ・大地はクルックフィールズで採れた野菜を使用したピザなどを30日から販売する(28日、千葉県木更津市)

オイシックス・ラ・大地は28日、千葉県木更津市で食や農業の体験型施設を運営するスタートアップと共同出資会社を設立したと発表した。商品の共同開発や販売、オイシックス会員向けの農場ツアーなどのイベントで協業する。会員向けのサービスや商品の幅を広げて顧客満足度を高める。

新会社「オイシクル」(木更津市)はオイシックスとKURKKUFIELDS(クルックフィールズ、同市)が50%ずつ出資し、両社の社長が共同代表に就いた。クルックフィールズは音楽プロデューサーの小林武史氏が社長を務め、同市で農場や加工品製造、レストランなどを展開する体験型施設を運営している。

オイシクルはオリジナル商品を開発し、オイシックスの電子商取引(EC)サイトで販売する。第1弾として30日から同社の総菜宅配サービスで「生ハムとフレッシュ野菜の2種の農場ピザ」(3110円)など9品を売り出す。

写真撮影に応じるオイシックス・ラ・大地の高島宏平社長㊧とクルックフィールズの小林武史社長(28日、千葉県木更津市)

会員向けに月1回程度のイベントも開く。7月にはクルックフィールズの施設で野菜の収穫や畑の散策などを体験できるツアーを実施する。オイシックスの定期会員を対象に一般向けへの展開も検討する。

28日に開いた新会社設立の記者説明会で、高島宏平社長は「共同開発の商品販売を通じて生産者の思いを感じてもらいたい」と話した。

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