道路標識の製作を手掛けるニチハツ工業(福岡市)は、27日付で東京地裁に民事再生法の適用を申請した。負債総額は約27億円。近年受注が落ち込んでいたうえ、大型案件の工期が長期化して採算確保が難しくなっていた。資材価格や人件費の高騰も重荷となった。
ニチハツ工業は1976年設立で、道路標識の製作や販売、施工を手掛けていた。東京商工リサーチ福岡支社によると2023年4月期の最終損益は326万円の黒字(前の期は1億6523万円の赤字)を確保したが、債務超過が続くなか資金繰りに行き詰まった。
主要事業については景観工事を手掛けるトミナガコーポレーション(福岡県春日市)に24日付で承継した。
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