旭化成は28日、スウェーデンの製薬企業カリディタス・セラピューティクス(本社ストックホルム)を約118億スウェーデンクローナ(約1739億円)で買収すると発表した。7月にTOB(株式公開買い付け)を始め、全株式を9月中に取得、完全子会社化する。旭化成による製薬企業の買収としては過去最大規模で、成長分野と位置付けるヘルスケア事業の収益拡大を目指す。
カリディタスは指定難病の慢性腎臓病「IgA腎症」の治療薬が主力製品で、米国では既に承認・販売されている。旭化成は石油化学事業の業績が低迷し、将来の収益源として米国の医薬事業などの拡大を急いでいる。今回の買収もその一環で、カリディタスの売上高は2030年度以降に5億ドル(約780億円)超を見込む。
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