東京の繁華街・銀座の中心地から音楽文化を発信してきた「山野楽器」銀座本店が、CDや映像商品の販売を7月末で終了することが分かった。戦前からレコードを取り扱ってきたが、2019年には1階中心のCD売り場を4階に移動させ、販売スペースも縮小していた。
日本レコード協会の統計では、CDなど音楽ソフトの年間生産額はピークだった1998年の約6075億円に対し、昨年は約2207億円。新型コロナウイルス禍明けの音楽イベントの活況やKポップ人気などにより若干持ち直してはいるが、インターネット配信による音楽視聴が中心になる流れは止めようがないのが実情だ。
CDを販売していた4階には、エレキギターやアコースティックギターなどを扱う「Ginza Guitar Garden」を今秋に設ける。各支店でのCDの販売は今後も続けるという。
同店は、国土交通省が発表した1月1日時点の公示地価で国内の最高価格地点。
〔共同〕
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