内定者はソフト開発技法や情報セキュリティーなど全50コースの学習動画を視聴できる

人材派遣大手のスタッフサービス(東京・千代田)は29日、入社予定の派遣スタッフに対するIT(情報技術)研修を6月3日から実施すると発表した。オンラインで学習動画を視聴してもらい、習熟度を数値化する。内定者は入社後、派遣スタッフとしてIT関連など様々な企業に送り込まれる。個人のITスキルに合った派遣先とマッチングし、就業後のミスマッチ防止につなげる。

学習動画はスマートフォンやパソコンを通じて視聴する。受講期間は2カ月間で、費用は同社が全額負担する。動画はソフト開発技法や情報セキュリティーなど全50コース。情報処理の国家資格「ITパスポート」などの資格取得やプログラミング言語の習得など、学ぶ目的に合わせて内定者自身が自由に検索できる。

動画受講後にテストを受けて、現状のITスキルの習熟度を数値化する。内定者はスコアと採用担当者のアドバイスを基に次に受講する動画を決める。研修は入社後も継続して受けられる。

同社には年間5000人以上が派遣エンジニアとして入社する。中途採用が9割以上を占め、IT業界出身ではない未経験者や経験が浅い人が多いという。プログラミング言語を打ち込む学習コンテンツもあり、実際の業務イメージを体験できる。業務で使うスキルを入社前から学ぶことで、派遣先でのモチベーション維持につなげたい考えだ。

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