薄くて軽く、折り曲げられる「ペロブスカイト太陽電池」は、再生可能エネルギーの導入拡大に向けて、活用が期待される次世代の太陽電池で、世界的に開発競争が活発化しています。
原料のヨウ素を国内で調達できるうえ、建物の壁面などに設置できる点が国土の狭い日本に適していることなどから、経済産業省は実用化への取り組みを加速させようと、2040年度の導入目標を新たに策定することになりました。
29日は導入目標の検討に向けて電池メーカーや自治体などが参加する官民協議会の初会合が開かれ、齋藤経済産業大臣は冒頭のビデオメッセージの中で、「再生可能エネルギーのさらなる導入拡大と産業競争力の強化にはペロブスカイト太陽電池の社会実装の成功が鍵を握っている」と述べました。
協議会ではことし秋までに、導入目標をはじめ、量産体制の構築や低コスト化などで議論を行い、政府としての新たな戦略を取りまとめる方針です。
国のエネルギー政策をめぐっては、中長期の指針となる「エネルギー基本計画」の見直しに向けた議論も始まっていて、経済産業省は、ペロブスカイト太陽電池の導入目標についても新たな計画に盛り込みたいとしています。
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