三井不動産は29日、MIXIと共同で運営する収容客数1万人の大型多目的アリーナ「ららアリーナ 東京ベイ」(千葉県船橋市)を報道陣に公開した。中央に可動式の大型ビジョンを設置するなど最新鋭の設備を披露した。隣接する商業施設との相互送客を見込んでおり、スポーツ・エンターテインメント分野の事業拡大につなげる。
- 【関連記事】南船橋にららアリーナ開業 音楽・スポーツで1万人熱狂
新施設はJR南船橋駅近くに立地しており、三井不が運営する商業施設「ららぽーとTOKYO-BAY店」も隣接する。1階は可動席となっており、スポーツイベントや音楽コンサートなどに応じてレイアウトを変更できる。アリーナの中央で昇降可能なセンタービジョンやコートを取り囲むリボンビジョン、音響設備などを備える。
地元のプロバスケットボールチームである千葉ジェッツふなばしがホームアリーナとして活用する。7月には人気バンド「Mr.Children」がこけら落とし公演を開く。
三井不は2021年に東京ドームを買収するなど、スポーツ・エンタメ事業に力を入れてきた。東京ドームとの人事交流を通じ、施設運営のノウハウを取り込んでいるという。三井不の植田俊社長は「イベント前後の買い物や食事などの体験を一日中楽しんでいただける街になっていくと信じている」と話し、既存事業との相乗効果に期待を寄せた。
MIXIの木村弘毅社長は「拡張現実(AR)などの最新技術を活用した新たな観戦体験やアリーナ全体を使ったインタラクティブ(双方向)な演出など、これまでにないエンターテインメント体験を提供する」と自信を見せた。
【関連記事】
- ・三井不、築地再開発にトヨタマネー 巨大事業リスク分散
- ・ららぽーと、スポーツにダンク 三井不動産がバスケ誘致
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。