記者会見する日本原燃の増田尚宏社長(29日、青森市)

日本原燃の増田尚宏社長は29日、青森市内で開いた定例記者会見で、使用済み核燃料再処理工場(青森県六ケ所村)の完成時期について「目標を変える必要はない」と述べた。「2024年度上期のできるだけ早期」とした従来の目標を堅持し、9月までの完成を目指す考えを改めて表明した。

同社は今後、「設計及び工事の計画の認可」(設工認)の審査会合で、建屋と機器が地震の揺れに耐えられるかという「耐震評価」の結果を説明する。

ただ、その後も検査や申請書類の補正などがあるうえ、審査会合の結果次第では新たな工事が発生する可能性もある。9月に間に合うかどうか微妙な情勢となっている。

同社の再処理工場は1993年に着工し、当初は97年に完成予定だったが、トラブルや申請書類の不備などがあり、これまでに完成時期を26回延期している。

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