ダイキン工業は29日、会長を6月に退任予定の井上礼之氏(89)に「特別功績金」として43億円を支払う方針を明らかにした。1994年6月の社長就任から30年にわたって経営を主導し、海外展開などで「企業価値の著しい向上に多大な貢献を果たした」と理由を説明した。

 6月27日に開催する株主総会で議案を諮り、承認を求める。支給額については、2019年に設置した社外取締役で構成する検討委員会が算定したという。支払い時期や方法は取締役会に一任する。

 井上氏は同志社大卒で57年に大阪金属工業(現ダイキン工業)に入社。今後は名誉会長に就く予定で、グローバルグループ代表執行役員は続投する。(共同)

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