米格付け会社S&Pグローバル・レーティングは29日、楽天グループの格付け見通しを「ネガティブ」から「安定的」に引き上げたと発表した。長期発行体格付けは「ダブルB」で据え置いた。携帯電話事業の赤字縮小と設備投資の削減が進んだほか、社債の償還資金の調達におおむねめどがつき流動性が改善すると判断した。
S&Pは「モバイル事業の赤字の縮小と設備投資の削減により、フリーオペレーティング・キャッシュフローの赤字縮小が見込まれる」と指摘した。そのうえで「大型の資金調達を実行したことで2025年末までに償還期日が到来する5450億円の社債の償還資金のメドがおおむねついて流動性が改善する」との見方を示した。
楽天Gの広瀬研二最高財務責任者(CFO)は5月の決算説明会で「25年のリファイナンス(資金の借り換え)リスクはおおむね解消した」と説明していた。
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