マーケティング支援を手掛けるスタートアップのRepro(リプロ、東京・渋谷)は中小企業向けにウェブサイトの表示速度を簡単に向上させるサービスを始めた。サイト訪問者が次にクリックする可能性が高いリンクを予測する独自技術を活用し、サイトの表示速度を平均30%ほど改善する効果を見込む。
サービス名は「Repro Booster(リプロブースター)」。ウェブサイトを記述するための言語である「HTML」に「タグ」と呼ばれる1行のコードを挿入することで即日導入できる。月額料金を19万8000円からに設定し、電子商取引(EC)や情報サイトを手掛ける中小企業に導入を促す。
端末の種別や行動情報、サイトの構成など複数の要素に基づいて、利用者が次にクリックする可能性が高いページを予測する。サイト上の画像を最新の画像ファイル形式に自動変換し、データ量を圧縮する仕組みも採用した。この結果、2022年10月から提供しているベータ版の導入企業では画面上に何かしらの要素が表示されるまでの時間が平均33%速まったという。
リプロの調査によると、マーケティング責任者の7割がサイトの表示速度向上を重要視しているが、実際に対策に取り組んでいるのは18.5%にとどまる。特に中小企業はIT(情報技術)人材の不足や予算の乏しさから取り組みが遅れていた。リプロは2026年1月期に年間100社への導入を計画し、「全体の売上高を20%程度アップさせたい」(平田祐介代表)と話す。
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