宿泊施設向けIT(情報技術)サービスを手がけるtripla(トリプラ)は30日、複数の宿泊予約サイトの空室の在庫や料金を一元管理できるシステムの提供を国内で始めると発表した。台湾やインドネシアの子会社が持つ予約管理システムと連携し、中小の旅館やホテルの訪日外国人(インバウンド)集客を支援する。
サービス名は「tripla Link」(トリプラリンク)。子会社が東南アジアや東アジア向けに展開しているシステムを日本向けに改良した。利用料金は10室未満の場合、1室月額700円から提供する。26年10月までに国内500施設への導入をめざす。
国内外のオンライン専用旅行会社(OTA)28社と連携する。欧米や日本の大手だけでなく、台湾やインドネシアなど地場のOTA20社と連携している強みをインバウンド集客に生かす。
宿泊予約管理システムは業界で「サイトコントローラー」と呼ばれ、楽天グループのクリップス(新潟市)や、手間いらずなどが競合になる。トリプラの高橋和久社長は「将来はインドネシア子会社の決済関連技術を活用し、中小の宿泊施設が海外OTAから早期に資金回収できるサービスを提供したい」と話す。
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