三井化学は米スタートアップに出資し車両の開発を支援する

三井化学は30日、自動運転技術の米スタートアップのグライドウェイズに出資したと発表した。出資先が手がける小型電気自動車(EV)車両の設計や開発を支援するなど、素材提供に限定せず幅広く連携する。出資額や出資時期は非公表という。

グライドウェイズは自動運転の小型EVを使った個人輸送システムを開発している。一般的な車線の半分以下の車幅で小さい4人乗りの車両を、車道などから独立した専用レーンで走らせる構想だ。米カリフォルニア州では空港と市街地の鉄道駅を結ぶ専用レーンの整備や事業化を目指している。

三井化学は2020年に自動車の開発支援を手がけるアーク(大阪市)を完全子会社化した。グライドウェイズに対しては、車両の内装やドア開閉システムなど車の設計、開発や試作品づくりで支援する。

三井化学は車向けでは素材の供給だけでなく、開発や少量生産に向けた支援などソリューション事業の強化を進めている。

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