フレッシュチーズスタジオは北海道十勝のミルクを使い、できたてのフレッシュチーズを提供する(31日、長野県御田代町)

明治ホールディングス(HD)の食品子会社の明治は31日、できたてのチーズの新ブランド「フレッシュチーズスタジオ」を立ち上げたと発表した。まず長野県軽井沢町で期間限定の実証店舗を開く。できたての国産乳製品のおいしさを訴求し、乳製品の価値を高める。

フレッシュチーズスタジオは北海道十勝のミルクを使い、できたてのフレッシュチーズを提供する。独自の製法でミルク本来の風味を維持した、チーズのもと「カード」を使い、食事をする工房や飲食店などの近くでフレッシュチーズに仕上げる。2024年の秋ごろに東京都内での本格展開を目指す。

実証店舗の第1弾として軽井沢にレストランを開く。6〜7月の計6日間営業し、完全予約制とする。ピザやデザートなどフレッシュチーズを使った料理を提供する。今後はホテルやレストランなど業務用の展開や移動販売も検討する。

経営企画本部の藤本和英氏は「(フレッシュチーズスタジオでは)高付加価値商品を高単価で販売し、乳製品の価値をより高めたい」と意気込む。

フレッシュチーズスタジオは明治の社内新規事業創出プログラム「mBD」からうまれた。事業の起案者は新規事業開発の知見を持つゼロワンブースター(東京・千代田)に出向し、事業開発や実証実験に取り組んでいるという。

(行方友芽)

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