東邦ガスはスマートメーターの導入を30年半ばまでに完了させる方針だ

東邦ガスは5月31日、都市ガスの次世代計測器(スマートメーター)を家庭向けに導入すると発表した。通信機能を持たせることで、遠隔での検針やガス栓の開閉ができるようにする。検針作業の負担を軽くし省人化につなげる狙いがある。将来的には災害時の迅速な復旧にもつなげる。30年半ばまでに現行機との入れ替えを終え、260万〜270万世帯に導入する。

6月から設置をはじめ、10月から通信をはじめる。有効期限が来た現行機から無償で入れ替える。年20万〜25万台のペースで設置を進める。通信機能により検針が遠隔でできるようになるほか、ガス漏れ疑いなどの通報を受けた際に遠隔で閉栓し、迅速な安全確保ができるようにもなる。

都市ガスのスマートメーターは東京ガスが導入している。大阪ガスでも導入が始まっており、全国では東邦ガスが3社目になる。スマートメーターを活用した人件費などの抑制により、30年半ばでは年5億円のコスト削減が見込めるという。

スマートメーターは電力会社が先行して導入を進めている。電気では24年度までに全国のほぼ全ての家庭に設置される見通しだ。

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