NTNは31日、2027年3月期を最終年度とする3カ年の中期経営計画を発表した。好採算の補修市場向けの販売を増やしたり、欧州などの生産拠点を統廃合したりすることで27年3月期の連結純利益を前期の2倍の215億円に伸ばす。自己資本利益率(ROE)は3.6ポイント高い8%を目指す。

一連の構造改革で、3年間で合計305億円の特別損失を見込む。

自動車向け部品は相対的に人件費の高いフランスの一部工場から、ルーマニアに生産を移管する。ドイツでも拠点の統廃合を進める計画だ。

米州や中国、日本でも生産拠点を見直し固定費を引き下げる。日本では和歌山県に新設した軸受け(ベアリング)の工場の空きスペースの活用も検討する。

補修市場向けの売上高に占める比率は、24年3月期の17%から27年3月期に20%に高める。補修部品の品ぞろえを強化するとともに、異常検知などのサービスも拡大させる。

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