JALが業務提携する独ボロコプターの「空飛ぶクルマ」(大阪市此花区)

日本航空(JAL)と住友商事は3日、「空飛ぶクルマ」を運航する共同出資会社「ソラクル」(東京・中央)を設立したと発表した。資本金は2億円で、出資比率は50%ずつ。2025年国際博覧会(大阪・関西万博)での運航を目指す。

空飛ぶクルマと呼ばれる電動垂直離着陸機(eVTOL)は滑走路を必要とせず、短距離・少人数の移動に適している。JALは機材を開発する独ボロコプターと提携し、国内での市場調査や事業参画を検討していた。住友商事は無人機管制システムを開発する企業に出資するなど、航空事業を手掛けている。

空飛ぶクルマは二酸化炭素(CO2)排出量も少なく自律飛行も可能で、国内外の企業が事業化に取り組んでいる。安全性やコストなどの課題も残る中、両社が保有するノウハウやネットワークを持ち寄り、早期の事業展開を目指す。

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