旭化成はバイオ医薬品の原料「プラスミド」で開発製造受託を始める

旭化成の子会社の旭化成メディカルは3日、遺伝子治療薬などの原料となる「プラスミド」の開発製造受託(CDMO)を始めると発表した。米テキサス州に新たに施設を設ける。開発については2025年前半から、製造受託は同年後半からサービスを提供する。バイオ医薬で対応領域を広げ、新規顧客を開拓する。

旭化成メディカルの子会社で、バイオ医薬品のCDMOを手がけるスタートアップのバイオノバサイエンティフィック(カリフォルニア州)がサービスを担う。プラスミドは大腸菌といった微生物の細胞内にあるDNA分子で、遺伝子を使った薬などの原料として使われる。

バイオノバはこれまで特にヒトの免疫機能を応用した抗体医薬品の領域で展開してきた。プラスミドも手がけ、新規顧客の獲得を目指す。新規設備などにかかる投資額は非公表としている。

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