国土交通省が自動車メーカー5社に対して、型式指定申請で不正のあった車種の出荷停止を指示したことを受け、トヨタ自動車の豊田章男会長は3日の記者会見で「日野自動車やダイハツ自動車、トヨタ自動織機に続き、グループ内で問題が発生していること、責任者として、お客さまや車ファン、全てのステークホルダーにおわび申し上げる」と陳謝した。
不正行為があったのは7車種。このうち生産中の「カローラ フィールダー」「アクシオ」「ヤリス クロス」の3車種では、歩行者・乗員保護試験でデータの不備があった。国内で生産中のこの3車種については、3日から出荷・販売を停止した。国交省の指導のもとで「速やかに立ち会い試験などの適切な対応を進めていく」としている。
生産を終了した「クラウン」「アイシス」「シエンタ」「RX」の4車種では、衝突試験などで試験方法に誤りがあった。豊田会長は「認証制度の根底を揺るがすものであり、自動車メーカーとして絶対にやってはいけないことだ」と述べた。
不正のあった7車種は社内で検証した結果、いずれも性能に問題はなく、使用を控える必要はないという。【福富智】
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