関西電力は3日、兵庫県の姫路エリアで水素供給網の構築に向けた調査を始めると発表した。2030年時点での水素需要のほか、効率的な輸送手段などを25年2月まで調査する。水素は燃焼時に二酸化炭素を出さず、脱炭素社会に適したエネルギーとして注目されている。関電は鉄鋼や化学、発電所など水素需要が見込まれる姫路エリアで水素事業の展開を狙う。

このほどエネルギー分野の脱炭素に向けた政府の補助金事業に採択された。水素需要のある場所や量の調査に加え、パイプラインなど輸送インフラの構想を検討する。地域経済への影響も調べる。兵庫県の事業者や自治体と協力し、調査を続ける。

関電は姫路発電所での水素活用を目指している。自社での活用だけでなく、水素製造や他社への供給といった幅広い事業の展開を目指している。

【関連記事】

  • ・関西電力系、余剰再生エネを中部電・中国電管内に融通
  • ・関西電力、山陽新幹線に再エネ電力供給
  • ・関電社長「原発新増設やリプレース、基本計画に明記を」
関西セクショントップページはこちら

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。