スキャナー大手のPFU(石川県かほく市)は4日、光学式文字読み取り装置(OCR)のソフトウエア「DynaEye11」をアップデートしたと発表した。人工知能(AI)を活用し、企業ごとに形式が異なる請求書などの書類を高精度で自動処理する。企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)浸透を背景に新規顧客の獲得を狙う。

PFUの本社(石川県かほく市)

PDFや紙で送られてきた文書の情報をAIが読み取り自動で整理する。これまで手作業で担うことが多かった情報入力を自動で処理することで、作業時間は7割程度削減されると見込む。

2022年に発売した「DynaEye11」は、これまで自治体などが発行する定型的な文書への活用が主流だった。AIの導入でOCRの精度を高め、請求書など多様な形式の文書にも活用できるようにした。

文字認識位置の修正も可能で、修正箇所は機械が学習して以後の取引に役立てる。アップデートにより顧客を拡大し、販売開始当初から掲げてきた売上高目標(3年間で30億円)の達成を目指す。

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