佐渡汽船や新潟県などで構成する佐渡航路確保維持改善協議会は4日、2024年度の第1回会合を開いた。佐渡航路の輸送状況や、佐渡金山の世界遺産登録を見据えた利用促進策などについて話し合った。県交通政策局の太田勇二局長は冒頭の挨拶で「世界遺産を契機とし、今以上に太く安定的な航路にするため関係者一体で取り組みたい」と述べた。
会議の中で示した輸送状況によると、24年1〜4月の輸送人員は23年同期比12%増の27万人だった。23年に比べ輸送人員は回復しているが、新型コロナウイルス感染拡大前の19年比では同19%減にとどまる。今夏の世界遺産登録への期待が高まるなか、太田局長は「一過性ではなく継続的に人が来てもらえる取り組みが必要」と強調した。
佐渡汽船側は7隻の船舶の維持や更新の方向性についても説明した。貨物船は数年以内の更新に向け社内で検討委員会を立ち上げた。カーフェリーのおけさ丸も数年以内の更新に向け社内で計画を進めているという。
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