見守りカメラから取得した映像を蓄積し、2025年度内には映像をもとに高齢者の転倒や施設からの抜け出しを検知出来ないか検証する

パナソニックホールディングス(HD)傘下でシステム開発を手掛けるパナソニックコネクトは4日、介護大手のツクイと連携すると発表した。ツクイのデイサービスの施設内に見守りカメラを活用したクラウドサービスや顔認証システムを導入し、職員の業務効率化や施設の安全性の向上を図る。

7月に開所する2カ所のツクイの介護施設内に見守りカメラを設置し遠隔で確認できるようにする。巡回業務を減らせるほか、取得したデータはクラウドに保存されるため有事の検証に役立つ。タブレットも導入し、利用者の入退所や入浴を記録する。職員が手作業で利用者の情報を記録する施設は少なくないが、自動化で職員の業務負担を軽減する。

2025年度内には取得したデータを解析し、高齢者の施設からの抜け出しや転倒を検知するサービスの検証を始める。迅速な把握と対応につなげられるとしている。利用者や職員の満足度の測定や、職員の業務効率化の定量評価も出来ないかも検証するという。

パナソニックコネクトがこの2つのシステムをデイサービスの施設に導入するのは初めて。介護業界は人手不足が深刻化するなか、顔認証システムなどで業務効率化が進む。顔認証だけでなくカメラ映像を活用したクラウドシステムの併用で新たに付加価値を高め、介護業界を開拓したい考えだ。

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