発光ダイオード(LED)大手の日亜化学工業はドイツに自動車照明の開発拠点を新設した。西部のアーヘン市にある建物を使い、1月から業務を始めた。日亜化学が海外に開発拠点を設けたのは初めて。ヘッドライトや計器パネルなど幅広い機器に搭載する最先端のLED照明を開発する。

名称は「ニチア・オートモーティブ・イノベーション・センター」(延べ床面積は約1000平方メートル)。自動車専用の拠点も国内外で初となる。日本から車載用LEDを担当する技術者を派遣し、現地でも技術者を採用した。欧州の自動車関連企業との交流を増やし製品開発に生かす。

日亜化学は独半導体大手のインフィニオンテクノロジーズと業務提携している。ヘッドライト向けの超微細LEDを共同開発し、現地の高級車メーカーに採用された。

国内では本社工場内の徳島研究所(徳島県阿南市)、基礎研究や素材開発を担う横浜研究所(横浜市)、応用製品を扱う諏訪技術センター(長野県下諏訪町)の3カ所を開発拠点とする。

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