佐賀県の山口祥義知事は16日、高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定に関し、「新たな負担を受け入れる考えはない」と述べた。同県玄海町の商工団体が設置場所選定の第1段階である文献調査の受け入れを求める請願書を町議会に出したことを受け、県庁内で記者団の取材に応じた。請願書は17日の町議会特別委員会で審議される予定で、山口知事は「町の議論を見守りたい」との考えも示した。

玄海町には九州電力の玄海原発が立地し、2基が稼働している。山口知事はこれを念頭に、「佐賀県はエネルギー政策について相当の役割を果たしている」と訴えた。

佐賀県玄海町の玄海原子力発電所=2018年3月、同県唐津市鎮西町から撮影

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