日本自動車輸入組合(JAIA)が6日発表した5月の輸入車販売台数(日本メーカー車除く)は、前年同月比8%減の1万7198台だった。5カ月連続で前年実績を下回った。電気自動車(EV)は17%増の1486台で輸入車全体の9%を占めた。米テスラの販売台数が倍増したもようだ。
輸入車全体の販売台数をブランド別にみると、独メルセデス・ベンツが0.4%減の3885台で首位だった。2位は同BMWで2791台(22%増)、3位は同フォルクスワーゲン(VW)で2100台(18%減)となった。好調だったBMWの担当者は「(前月まで続いた)海上輸送の遅れが一時的に解消された」とした。
フェラーリ、アストンマーティン、スカニアの3ブランドは5月の販売台数が過去最高だった。乗用車の価格帯別では1000万円以上が6%減の2693台、400万円以上1000万円未満が3%増の1万452台、400万円未満は26%減の3451台だった。
EVの販売台数は3カ月連続の増加となった。テスラは国内での販売台数を公表していないが、同社が大半を占める「その他」の台数が2.1倍で450台だった。輸入車では各メーカーが多様なEVモデルを展開しており、BMWの担当者は「多目的スポーツ車(SUV)やコンパクトモデルのEVが堅調に伸びている」とした。
一方で中国のEV大手、比亜迪(BYD)は28%減の101台だった。同社の担当者は「好調だった前年同月の反動によるもので、(政府による24年度の)EV補助金の減額は直接的な要因にはなっていないとみられる」とした。
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