ヤマハは6日、米ベンチャーキャピタル(VC)、カウンターパート・ベンチャーズ(カリフォルニア州)のファンドに1000万ドルを出資する契約を結んだと発表した。米スタートアップ企業との協業を加速させ、新規事業開発や既存ビジネスの強化を目指す。

カウンターパートは2018年設立。米国を中心にBtoB(企業向け)やBtoBtoC(企業間取引の先に消費者をつなぐ)領域のスタートアップへの投資を主業務とする。

ヤマハによると、カウンターパートは出資元の事業会社に対するスタートアップの紹介や事業開発支援にも強い。過去には中部電力など他の国内企業からの出資も受けている。ヤマハも出資を通じてスタートアップに対する投資・育成などのノウハウを吸収する狙いだ。

ヤマハが4月に米シリコンバレーに設けた新事業開発拠点「ヤマハミュージックイノベーションズ」との相乗効果も見込む。企画や開発などの経験が豊富な駐在員3人を配置した。山浦敦社長は新拠点について「(新拠点が)出先機関となって、新しい技術やビジネスモデルを取り込みながら新規事業開拓や既存のビジネスに役立てていく」としている。

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