財務省の正門=東京・霞が関で、赤間清広撮影

 財務省は7日、5月末時点での外貨準備高が1兆2315億ドル(約192兆円)で、前月末時点と比べて474億ドル(約7兆4000億円)減ったと発表した。政府、日銀は4月26日~5月29日の期間に総額9兆7885億円の為替介入を実施。残高の減少は円買い・ドル売り介入で外貨準備を取り崩したのが要因とみられる。

 外貨準備高の主な内訳は、米国債などの証券が9275億ドルで504億ドル減少。預金は1589億ドルで12億ドル増えた。

 政府、日銀は円安・ドル高が進行した4月29日と5月2日に介入を行ったとみられている。4月29日の実施分は受け渡しが5月となって4月末の残高に反映されなかった可能性がある。

 外貨準備が原資の円買い介入は投入できる金額に限りがあるとされるが、鈴木俊一財務相は7日の記者会見で「外貨準備高の制約は、あまり考えていない」と否定した。(共同)

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