ダイハツ工業の2024年3月期単独決算で、本業のもうけを示す営業損益が50億円の赤字(前期は380億円の黒字)だったことが7日、分かった。同社の営業赤字転落はバブル崩壊で景気が低迷した1993年3月期以来、31年ぶり。認証不正が拡大し、完成車を生産する国内4工場すべての稼働を一時停止したことが響いた。

売上高は前期比20.9%減の1兆1810億円。生産停止に伴う部品メーカーへの補償などで700億円の関連費用を特別損失として計上した。円安による為替差益などで純損益は150億円の黒字を確保したが、80.5%の大幅減益だった。ダイハツは4日の官報で決算公告を開示した。

業界団体の発表によると、ダイハツは軽自動車の昨年度国内新車販売台数が前年度比21.6%減の44万3000台余りにとどまり、18年ぶりにスズキにシェア首位を譲り渡した。

ダイハツ工業本社=大阪府池田市

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