東レ合繊クラスターの新会長に就任した福井経編の高木義秀社長㊧(7日、金沢市)

東レと北陸などの繊維関係業者でつくる企業共同体「東レ合繊クラスター」は7日、福井経編興業(福井市)の高木義秀社長が副会長から会長に昇格すると発表した。これまで約10年に渡り会長を務めた丸井織物(石川県中能登町)会長の宮本徹氏は退任する。副会長には小松マテーレの社長に21日就任予定の中山大輔氏が新たに選ばれた。

7日、23年度の製造品出荷額が184億円となったと発表した。前年度の185億円からほぼ横ばいとなったものの、欧米市況の悪化や国内市場の戻りの鈍さに加え原燃料コスト高騰など厳しい事業環境が続く。

高木新会長は記者会見で「10年務めた宮本会長の後を引き継ぐのは身が引き締まる思い。急激に進行する円安を輸出拡大の機会と捉え、成長分野や顧客ニーズを吟味しユーザーの嗜好に沿った商品開発体制を構築したい」と意気込みを語った。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。