エーザイは10日、アルツハイマー病治療薬「レカネマブ」について承認の一部変更申請が米食品医薬品局(FDA)に受理されたと発表した。レカネマブを一定期間投与した後、治療効果の継続を狙って投薬を続ける。審査終了目標日は2025年1月25日に設定された。
レカネマブはアルツハイマー病の原因物質とされるたんぱく質「アミロイドベータ(Aβ)」を患者の脳内から取り除き、症状の進行を抑える。臨床試験(治験)では症状の進行スピードを27%緩やかにする効果が確認されている。
今回、承認を目指す継続投与はレカネマブを2週間に1度投与する初期投与を一定期間実施した後、投与頻度を月に1度に減らして治療を継続する。投与を中止すると、Aβの蓄積が始まることが治験で確認されており、エーザイは継続投与が必要とみている。初期投与の期間については「FDAと協議中」としている。
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