帝人のポリカーボネート樹脂「パンライト」のシートやフィルム

帝人は10日、自動車の内装や車載機器に使われる樹脂を加工するラインを新設したと発表した。ポリカーボネート樹脂「パンライト」の加工設備で、先端電子機器向けの需要開拓などを進め、2027年度に25億円の売上高を目指す。

パンライトは松山事業所(松山市)で生産してきた。今回パンライトをシートやフィルムに加工する設備を同事業所に設け、17日から稼働させる。既存製品より高品質な製品を作れるようになる。年間の生産能力は1350トン。投資額は非開示という。

同社のパンライトは、電気自動車(EV)市場の拡大に合わせ、車載光学機器向けに需要が増えているという。EVや自動運転技術の発達で、車内空間の充実がより一層求められるようになったためだ。仮想現実(VR)や拡張現実(AR)など先端電子機器向けにも提案し、需要開拓を進める。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。