新会社にグループ内の医療関連事業を統合する(11日、東京都千代田区)

NTTは11日、個人に最適な医療の提供を目指す新会社「NTTプレシジョンメディシン」を立ち上げると発表した。病院などと連携して医療データ基盤をつくり、遺伝子や生活習慣を考慮したオーダーメードの医療の確立につなげる。

完全子会社のNTTライフサイエンスを7月1日付で商号変更する。医療機関の治験支援事業や電子カルテサービスなどグループ内の事業を統合する。NTTが100%出資し、資本金は約19億円。2028年度に売上高100億円を目指す。

同日、都内で開いた記者会見で社長に就任する是川幸士氏は「ヘルスケアのニーズは高い。まず医療データの流通基盤を整備し、個人の健康増進などにつながる仕組みをつくっていきたい」と話した。NTTが独自開発した大規模言語モデル(LLM)「tsuzumi(つづみ)」を活用した医師の業務支援にも取り組む。

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