田辺三菱製薬はイスラエル新興製薬を買収してパーキンソン病薬の開発を進めている

田辺三菱製薬は11日、米国で承認申請中のパーキンソン病の新薬候補について、米食品医薬品局(FDA)から承認を見送るとする審査完了報告通知(CRL)を受け取ったと発表した。田辺三菱はCRLの内容を精査した上で、再申請する方針だ。

今回の新薬候補は、田辺三菱が2017年に11億ドルで買収したイスラエルの新興製薬会社「ニューロダーム」が開発していた。グローバルの臨床試験(治験)の最終段階を終え、23年にFDAに承認申請していた。FDAは審査の過程で、現在の申請内容では承認が難しいと判断し、田辺三菱側に通知した。

新薬候補は中程度から重度の症状のパーキンソン病患者が対象。注入ポンプを使って脳内神経伝達物質であるドーパミンを補う既存薬「レポドパ」などの薬剤を患者に24時間継続して皮下投与する仕組みが特徴だった。

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