ネット印刷大手のラクスルは11日、2024年7月期の年間配当を1.7円にすると発表した。堅調な業績を受け、初めて配当を実施する。同日、トートバッグの製造販売を手掛けるエーリンクサービス(福井県鯖江市)の子会社化も発表した。

同日発表した2023年8月〜24年4月期の連結決算は、純利益が前年同期比48%増の21億円だった。23年に買収した印鑑の通販サイト運営のAmidAホールディングスの連結化などが収益に貢献した。上級執行役員最高財務責任者(CFO)の杉山賢氏は「継続的なキャッシュフローが創出可能になった」として、今後、配当を続けていく方針を示した。

28日に買収するエーリンクサービスの23年11月期の売上高は15億円。買収額は約13億円。ラクスルは、国内ノベルティー市場の電子商取引(EC)化に拡大の余地があると見ており、買収によりシェア拡大を目指す。

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