栄養管理支援アプリを手掛けるおいしい健康(東京・中央)は、糖尿病など生活習慣病患者の治療計画作成を支援する医療機関向けクラウドサービスを始めた。6月からの診療報酬改定で計画書の作成が算定要件に新たに追加され、医療機関の負担増が懸念されていた。同社は医療機関の業務効率化を後押しする。
6月から糖尿病患者などの治療に対する診療報酬の算定方法が変更された。患者の体重や血圧、血糖値などの目標に加え、食事・運動に関する治療計画などを示した「療養計画書」の作成が医療機関に義務付けられた。これまではこうした患者への治療内容が記録されずに診療報酬が算定されていたという。
おいしい健康の新サービスは「Kakaris(カカリス)」。患者は診察の前にカカリスの問診に回答する。それをもとに医師が患者の治療計画をシステムに入力すると、厚労省指定の様式で療養計画書を印刷できる。同社が強みとする管理栄養士考案の1万以上の料理レシピをもとにした患者向け食事メニューを提案する機能もある。
おいしい健康は年内にも主力のAI 献立提案や栄養管理のアプリとカカリスを連携させる。医療機関とタッグを組んで糖尿病患者などの生活改善を後押しする考えだ。
サービス導入費用は20万円で月額約4万円のサブスクリプション(定額課金)方式で利用できる。同社は1年間で3千施設へのカカリス導入をめざす。
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