IKKHDは、婚礼事業で培ったノウハウを生かしてホテル事業に参入する

結婚式場を展開するアイ・ケイ・ケイ・ホールディングス(IKKHD)は、ホテル事業に参入する。国内の旅行者やインバウンド(訪日外国人)の観光需要が拡大するなか、婚礼事業で培った接客や飲食サービスのノウハウを活用することで、新たな収益の柱に育てる。

ホテル事業の進出エリアや開業時期、想定する顧客層などについては今後、具体的に詰めていく。既存の婚礼施設の活用ではなく、別の立地での展開を検討しているという。

ホテル事業への参入は、婚礼需要が見込まれる20〜30歳代の人口減少を背景に、挙式・披露宴件数も減少傾向となっていることに対応するのが狙い。市場調査や自社の組織・人材の活用などの検討作業にすでに着手している。

同社はゲストハウス型婚礼施設「ララシャンス」などを全国で展開しているほか、飲食店も運営。「キュイジーヌ フランセーズ ラ・シャンス」(富山市)や「ハーバーテラスSASEBO迎賓館」(佐世保市)はミシュランガイドで1つ星を獲得するなど一般利用のレストランとしても評価を得ている。

こうした接客・調理サービスが「ホテル業界に参入しても高い付加価値になる」(経営管理部)と判断。多様な顧客ニーズに応えてきた自社の企画・提案力や接客ノウハウなどの強みを生かしていく考えだ。

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